ねこねこスローライフ

統合失調症ママと発達グレーくんののんびり生活

母乳をあげられないママたちへ

先日、息子が6歳の誕生日を迎えました。

 

息子が生まれてからもう6年も過ぎたなんて、月日の流れは早いなぁと感じます。
あっという間に大きくなってしまう前に、息子との日々に感謝しながら大切に過ごしていきたいと思います。

 

さて、今日は息子を出産した当時の私の気持ちを少し振り返りたいと思います。

 

息子が赤ちゃんだった頃、私は息子に一度も母乳をあげることができませんでした。統合失調症の治療薬を飲んでいたためです。薬の成分が母乳に移行してしまうので、息子の体のことを考え、納得した上での選択でした。

 

納得したつもりの決断でしたが、それでも不安な気持ちは湧き上がります。
母乳をもらえなかったせいで、体の弱い子になってしまったらどうしよう。
愛情不足になってしまったらどうしよう。
私のせいで息子が可哀そうなことになってしまったらどうしよう。。。

 

そんな不安な中、私は以前に読んだある本のことを思い出しました。
その本には「人は魂の勉強のために自分の意志で親や環境を選んで生まれてくる」という不思議な話が紹介されていました。

 

本を読んだ当時は、「ふーん、本当かな。。。」ぐらいにしか思っていませんでした。
でも、それから数年後、私は統合失調症になって苦しい思いをし、悩みながら妊娠、出産を経験しました。そして、その不思議な話を信じたいという気持ちになっていました。

 

息子は自分の意志でわざわざ統合失調症の私を選んで、母乳をもらえないことも承知の上でこの世に生まれてきたのかもしれない。だから罪悪感を持ったり心配するのではなく、ただ感謝しよう。私のもとに生まれてきてくれたことに感謝しよう。
そんなふうに考えるようになりました。

 

そして現在、息子はすくすくと成長し、毎日元気に幼稚園に通っています。私とは違い好奇心旺盛で明るく、前向きな性格の彼のことが時々まぶしく感じます。
ただ、息子には少し発達に気になるところがあり、2歳の頃から療育を受けています。

 

今でもふと思います。母乳をもらえなかったことが息子の発達に影響したのかな。。。
それとも妊娠中に飲んでいた治療薬の影響かな。。。私の統合失調症の遺伝が関係しているのかな。。。。
そうかもしれないし、ちがうかもしれません。

 

でも、息子が自分で選んだ環境であり、自分で選んだ人生なのだとしたら。。。私は息子が私のもとに生まれてきてくれたことに感謝しながら、彼が自分らしい人生を歩めるように見守っていきたいと思います。

もし私と同じように薬を飲みながら妊娠出産されて母乳をあげられず、不安や罪悪感に苦しんでいる方がいましたら、こんな考え方もあるよと伝えたいです。そして少しでも心が軽くなってもらえたらと願っています。

 

※当時の私を不安な気持ちから救ってくれた2冊の本です。

「お母さんをえらぶ赤ちゃん」ジョナサン・ケイナー

「生きがいの創造」飯田 史彦